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大迫力の渓谷、猊鼻渓で舟下りを楽しむ(岩手県一関市)

舟下りの名所、猊鼻渓

岩手県南部の中心都市、一関市。観光資源に恵まれ、市内には猊鼻渓げいびけい)、厳美渓げんびけい)という名前の紛らわしい2つの有名な景勝地が存在します。前者は一関市東部、後者は西部と、地理的には離れた場所にあるため、訪れる際には間違えないよう注意が必要です。

今回は一関市東部(2005年の合併で一関市と合併するまでは東山町)にある猊鼻渓を紹介します。

猊鼻渓は北上川の支流である砂鉄川の途中にある長さ約2kmの渓谷。高さ50mを超える断崖が両側から迫る深い渓谷で、非常に見ごたえがあります。険しい地形でありながら流れは比較的穏やかなので、ノンビリと舟下りをしながら観光することができます。


船着場

船着場に行くと、大型の手漕船が所狭しと並んでいます。訪れたのは11月下旬だったので、船には寒さ対策として透明の覆いが付けられていました。それに加えて、12~3月の間は船内にコタツが設置されるようです。

舟下りスタート

船は発着所を出発し、まずは上流へと向かいます。舟下りといえば、上流から下流への一方通行というパターンが多いのですが、猊鼻渓ではいきなり上流に向かって進みます。船に動力は付いていません。流れが緩やかな猊鼻渓だからこそできる芸当ですね。

渓谷の途中にある三好ヶ丘船着場まで川を遡り、そこで折り返してスタート地点の発着所へと戻っていきます。ここ、猊鼻渓の舟下りは、“往復運航”をする全国でも珍しい存在なのです。


猊鼻渓舟下り

船内では船頭さんによる語りや小唄を聞くことができます。小気味の良い語りは、時に笑いあり、時に感心させられ、退屈のしない時間を過ごすことができます。1隻あたり2名の船頭さんが乗っており、語りが続く間ももう1人が軽快に船を漕いでいました。

なお、この日は平日だったので比較的空いており、船内では足を伸ばし放題♪コタツ船のシーズンではありませんでしたが、ストーブが焚かれており、寒い思いはしませんでした。


猊鼻渓

いよいよハイライト。切り立った断崖絶壁が両側に聳え、逃げ場のない渓谷が続きます。乗客たちも窓を開け、夢中でシャッターを切ったり、崖を見上げたり…。

険しい地形とは裏腹に流れは非常に穏やか。波がほとんど立たない水面を、カモが列を成して泳いでいる姿を観ることもできます。


猊鼻渓観光のクライマックス!大猊鼻岩

三好ヶ丘船着場

出発から20分程で折り返し地点の三好ヶ丘船着場に到着しました。

こちらでは一旦客は船を下り、歩いて観光することになります。船頭さんの案内に従い河原を進むと、すぐに猊鼻渓最大の見所が現れます。


大猊鼻岩

大猊鼻岩!!

高さ124mを誇る巨大な大岩。近くからだと写真に納まりきらない程のスケール感!今にもこちらに向かって倒れてくるかのような迫力!

橋を渡り、近くまで進みます。


うん玉

うん玉

大猊鼻岩の下部にはポッカリと穴が空いています。そこを目がけて「うん玉」(上の写真にある「運」と書かれた玉)を投げ入れるというイベントが用意されています。

見事「うん玉」が穴に入れば願いが叶うと言われています。「うん玉」は5つで100円。せっかくなのでチャレンジしてみましたが、コントロールが壊滅的に悪い私が投げた「うん玉」は、全て川の藻屑と消えました…。


大猊鼻岩の滞在時間は約15分。もうちょっと楽しみたいものですが、後ろ髪を引かれる思いで船に戻ります。船は往路とは逆方向、つまり下流方向へと進み、最初の船着場へと至ります。

往復約1時間。飽きることなく、非常に濃密な1時間を過ごすことができました。


季節ごとに様々な顔を見せる猊鼻渓

今回紹介した猊鼻渓。私は初冬に訪れましたが、一年を通して様々な姿を観ることができます。新緑や紅葉は勿論、雪景色もまた絵になるそうです。

また、新緑の時期の茶席舟冬のこたつ舟など、季節ごとに様々なイベントが行われています。繰り返し訪れて、四季折々の猊鼻渓を楽しみたいものですね。


猊鼻渓へのアクセス

猊鼻渓は景勝地としては珍しく、鉄道駅のすぐ近くにあります。JR大船渡線猊鼻渓駅から徒歩5分という近さ!猊鼻渓駅までは新幹線が停まる一ノ関駅から普通列車で30分程度。列車の本数は1~2時間に1本とやや少ないので、事前に時刻表をチェックしておくことが重要です。

自動車の場合は、最寄りである東北自動車道の一関インターチェンジから30分程度。アクセスルートとなる県道は比較的整備された道なので、自家用車でも訪れやすい景勝地だと思います。


各種情報

猊鼻渓舟下り : 舟下りに関する情報はこちらから。
いちのせき観光Navi : 一関は猊鼻渓の他にも見どころが沢山!

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