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男の島旅~隠岐編~ 【2-2】元日のポタリング

2016年1月1日(金)

自転車で海岸を走る

9:10
観光案内所でママチャリを借り、中ノ島散策を開始。
入り組んだ海岸線をなぞるように、スイスイと漕いでゆく。
鏡のように静まり返った水面を横目に、キコキコキコキコ。
ペダルを漕ぐ音以外は何も聞こえない、厳かなまでに静穏な、元旦らしい朝。

とりあえず、島の北海岸を時計回りに進んでみようか。

北分大橋

但馬屋からも見えた北分大橋を渡る。
ここからは坂も増え、ペダルを踏む足にも力が入り…いや、あっという間に力尽き、自転車を押してノロノロと登る羽目に。
運動不足は深刻である。

正面に見える山は、標高126メートルの角山
道は角山の山腹を小刻みにアップダウンを繰り返しながら進み、北海岸へと回り込む。


向かってくる船

ひぃひぃ…。
標高は80m程になり、海を遥か眼下に見下ろすようになる。
大した高さではないが、ママチャリとっては結構辛い。

真っ青な海と空をバックに、真っ白なボディの船体がゆっくりと島に近づいてきている。
本土へ向かうフェリーだろう。
その向こうには、まるで大陸のような風格すら漂う西ノ島が横たわっている。

この辺りから、道は宇受賀(うずか)集落に向けて、急激に下っていく。
小刻みにブレーキを掛けながら慎重に。


宇受賀命神社

9:30
宇受賀命(うずかみこと)神社で初詣。
この辺りの守護神として祀られている、由緒のある神社だ。
田んぼの真ん中を突っ切る参道も塵一つなく、地元から愛されていることが分かる。

宇受賀からさらに東へ進むと、再び始まるアップダウン。
しんどい…。

隠岐潮風ファーム

丘陵地を走っていると、道路脇に牛を発見!!
隠岐潮風ファーム」という農場で、海士町における画期的な取組の1つだそうだ。
島の建設業者が新規事業として始めたものであり、隠岐牛としてブランド化にも成功しているらしい。

小さな島では、純粋に建設業だけをやっているだけでは厳しいのだろう。
生き残るために、幅広い分野を手掛ける―‭島人の逞しさが垣間見えた気がした。


明屋海岸

10:00
島のほぼ北東端にあたる明屋海岸に到着。
こちらにある「屏風岩」という名の岩の形が面白いと、ちょっとした人気になっているスポットだ。
海岸の遊歩道を進み、ベストなポジションから見ると…、ご覧のとおりハート形の穴が。

現在は、「ハート岩」とも呼ばれ、恋愛運が上がるだとか、パワースポットだとかもてはやされているが、昔から「女神がここでお産をした」という神話が伝えられているようだ。

さて、この先の進路を検討しなくてはならない。
このまま海岸に沿って南下する場合、標高100mを超える山道に突入することになる。
ママチャリではかなり厳しいだろうし、時間もあまりない。
…というわけで、ここから内陸を突っ切り、まっすぐ菱浦港を目指すことにした。


隠岐神社

11:00
隠岐神社で今年2度目の参拝。
ここは隠岐に流された後鳥羽天皇を祀るため、1939年に創建された比較的新しい神社。
残念ながらこの日は閉まっていたが、後鳥羽院資料館もすぐ近くにある。

町に縁がある後鳥羽天皇に対する敬意からなのか、単に集落からのアクセスが良いからなのかは分からないが、地元民らしき参拝客がそれなりにいた。
ただ、有名な寺社でよくあるような、参拝客でごった返し、賽銭箱の前で2時間待ちというような混雑とは無縁で、のんびりと参拝することができた。


県道を行く

参拝後は、島根県道海士島線を走って菱浦港を目指す。
田畑、民家が点在する長閑な風景。
そして海に突き当たる。
ここから先は朝も通った道。
港まではあと少しだ。



11:30
菱浦港「承久海道キンニャモニャセンター」に到着。
自転車であったため、一周約90kmにも及ぶ中ノ島のすべてを観ることはできなかったが、十分に楽しむことはできた。
観光客が殺到する“名所”があるわけではないが、素朴で、魅力あふれる島だと思った。

ないものはない

ないものはない」。
センターの建物内にもたくさん貼られている海士町のキーワード。
無くてもよい」「大事なことはすべてここにある」という二つの意味が込められているそうだ。
なるほど…、納得。


元日の昼食

自転車で島を巡っていたのは2時間半程度であるが、結構疲れた。
腹ペコだ。
センターの2階に小上がりとコタツが完備されていたので、そちらで昼飯。
案の定、食堂の類は休業中だったので、昼食は但馬屋の女将特製おにぎりと、売店で買ったインスタント味噌汁とコーラ。
いやぁ、おにぎりを作っていただいて、本当に良かった!
素朴なわかめおにぎりを大事に頬張った。

待合室のコタツ

のんびりと過ぎる元日の昼下がり。
コタツの魔力に取りつかれ、ダラダラと惰眠を貪ってしまい、気づけばもうすぐ中ノ島を離れる時刻。
一般的な“寝正月”とはちょっと違う気がするが、ある意味正しいお正月の過ごし方だろう。

怠けたいと悲鳴を上げる体を無理やり起こし、大きな荷物を抱え、我々は次なる島へと旅立つのであった。


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