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男の島旅~隠岐編~ 【1-1】寒空航海

2015年12月31日(木)

隠岐の玄関口、七類港へ


4:50
あまり眠れていない気がするが、起床。車中泊と言うのは、いくら数をこなしても慣れないものだ…。旅のお供、拓北君との待ち合わせ場所である庄原バス停の10km程手前にある本村パーキングエリア。外に出ると、西日本とは思えないほど寒い。いそいそと寝袋を片付け、身支度を整えながら、携帯電話を確認すると、拓北君が広島県入りしたとのメッセージ。バスが時間通り着きそうだということよりも、拓北君が寝過ごさなかったことに安心した。

拓北君と合流するため、出発する。庄原バス停は高速道路本線上にあるため、そのままバス停に進入してしまえば合流は簡単だが、当然バス停は進入禁止だし、高速道路上は原則駐停車禁止だ。面倒だが、一度庄原インターチェンジで降り、高速道路の外からバス停を目指す。高速道路のバス停は大抵分かりにくい場所にあるが、ここも例外ではなかったようだ。事前にGoogleストリートビューで調べておいて良かった。


さて、そんなこんなで、特にトラブルもなく、無事に拓北君と合流。庄原インターチェンジ前にあるセブンイレブンで朝食と缶コーヒーを買い、出発だ。


地図

ようやく序章が終わり、今日は隠岐へと向かう。まずは松江市七類港へ向かう。順調に行けば、出航の2時間前に着く見込みだ。

…が、松江自動車道を走り出したところで思わぬ障害が!!何と大雪である!!路面には雪が積もり、吹雪で視界は真っ白。これはなかなか厄介だ。スピードを緩め、慎重に進んでゆく。今シーズン初の冬道を、こんな西日本で体験することになるとは思わなんだ。


宍道湖

7:00
結局吹雪いていたのは、広島県庄原市北部のみ。島根県に入ってからは、快適な走りで日本海側までやってきた。宍道湖サービスエリアで休憩。

これから進んでゆく日本海方面の空。スッキリ快晴とはいかないが、雲は少なそうだ。


松江駅

7:20
到着が大分早まりそうなので、寄り道。
名物の割子そば(紹介記事参照)を求めて松江駅へ。ところが、朝から営業しているはずであった駅ナカのお店は潰れていた模様…。

無駄に駅前パーキングにお金を落として松江駅を去る。


妖怪ロード

8:20
七類港の一歩手前、鳥取県境港市。言わずと知れた水木しげるの出身地であり、水木しげるロードと名付けられた商店街は今や鳥取県を代表する観光地だ。ご覧のように商店街のあちらこちらにゲゲゲの鬼太郎に登場する妖怪たちの銅像が立っており、散歩するだけでも楽しい。

しかしこの時間はどの店もシャッターを下ろしており、朝食をいただくことはできなかった…。この先で朝食に有りつける望みは薄かったので、仕方なくコンビニで味気ない食事。空腹のままフェリーに乗り込むよりは良かろう。


9:00
長野県の自宅を出発して3日と3時間。のんびりと旅してきたが、ようやく今回の旅の出発地である島根県松江市の七類港に到着。

七類港

堂々たる姿の「フェリーくにが」。隠岐までの約50kmを2時間半かけて航行する。古びた無骨な船体が旅情を盛り上げてくれる。どんよりとした空模様もまた旅情を盛り上げて…いや、そこはスッキリ晴れて欲しいなぁ。

フェリーターミナルでチケットを買い、いよいよ乗船だ。


隠岐汽船の「フェリーくにが」で西ノ島へ


隠岐地図

上の地図をご覧いただきたい。これから我々は本州を離れ、隠岐へと旅立つわけだが、大晦日である本日は島前へ。まず、島前にある西ノ島へ向かい、半日ほど観光。夕方にはお隣の中ノ島に渡り、そちらの民宿で年を越す予定だ。年明けは島後へと移動し、島を周遊。最終的には1月2日(土)に本州へと戻ってくるというスケジュールだ。


船室

さて、船内になだれ込んだ我々は、一番安いカーペット敷きの2等室の一角を陣取る。やはり船旅と言えば、この“雑魚寝スタイル”だろう。好きな場所を思い思いに陣取り、毛布にくるまって過ごすというのが2等室での過ごし方。足を伸ばしたまま旅ができるのは、船旅以外にはないと思う。飛行機のビジネスクラスなど目じゃないほどの快適さだ。ただし、海が荒れていたり混雑していたりすると、地獄絵図と化す“諸刃の剣”と言えるだろう。

酔い止め薬

そんな地獄絵図に備え、一応酔い止め薬を飲んでおく。隠岐航路に限らず、冬は海が荒れやすいので、苦手な方は薬を飲んでおくのが良いだろう。これまで多くの航路でお世話になってきた液体の酔い止め薬。経験上、錠剤よりも液体の方が酔わない…気がする。

売店

売店にはスナック菓子や土産などが売っていた。長距離フェリーほどではないが、それなりに充実している。

甲板

甲板に出ている人は皆無。出航時と言えば、甲板から本土に別れを告げる人が少なからずいるという印象があるのだが…。地元民が多いからなのか、寒いからなのか…。拓北君も夜行バス明けで寝不足なのか、船室で寝ているため、一人寂しく出航を見守る。風が強く、寒い。


メテオプラザ

9:30
大きな汽笛を何回も鳴らしながら出航。本州とのしばしの別れ。

写真に写る前衛的な建物はフェリーターミナル「メテオプラザ」。1992年、付近に落ちた隕石を展示したメテオミュージアムが併設されており、フェリー利用者以外も訪れているようだ。建物のデザインは、観光の目玉である隕石と灯台を模しているらしい。

神々しい海岸

七類港そして七類湾を抜け出し、外洋へ。奇岩、断崖絶壁が連続する島根半島の海岸線を望む。まさに「神々の国島根」の名に相応しい神々しい光景だ。屏風のように聳える山の向こうには松江の街並みが広がっているのだ。


しばらく離れ行く本土を見ていたが、寒くなってきたので船内に逃げ込みゴロゴロタイムに。





隠岐が見えた

11:05
そろそろかと思い甲板に出てみると、隠岐諸島が見えた!!しかも天気も好転しており、なかなか清々しいファーストコンタクトになった。相変わらず甲板は寒く、他の乗客は出てこなかったが、拓北君と共に近づく島々を撮影しまくる。

あれは主に3つの有人島から成る“島前”。確かに幾つもの島が絡み合うように並んでいるのが見える。どれがどの島なのか…上空から見てみないと分からなそうだ。

険しい断崖

11:09
知夫里島に接近!!ここは最初の寄港地だが、今回の旅では時間の関係上降り立つことはできない。さすがは崖が観光地となっている島だけあり、大迫力の断崖絶壁だ。

ここで天気は急転、吹雪になった。近づいたはずの島影があっという間に見えなくなる。秘境の島というムードは否応にも高まるが、無事に辿りつけるか心配になってくる。船は吹雪を物ともせず、最初の寄港地、知夫里島の来居港に吸い込まれていった。


知夫里島

11:30
知夫里島来居港に到着。険しい外観からもある程度想像できたが、玄関口の港でさえも、背後に崖が迫るという余裕のない立地にある。フェリーターミナルに覆い被さらんばかりに、上空を横切るループ橋が印象的だった。

楽しそうな島であるが、今回は時間の関係上スルー。わずかな乗客を下し、フェリーは次なる島、西ノ島へ向けて出航する。

穏やかな内海

先ほどの吹雪から一転、再び穏やかな天気に。本当に天気が変わりやすい…。

四方を島に囲まれているせいかもしれないが、海も湖のように穏やかになっている。ちなみに上の写真、奥に見えるのが、今向かっている西ノ島。手前右側に見えているのが、その後に向かう中ノ島だ。このあたりは島が入り組んでおり、見ていて面白い。


西ノ島に到着

12:05
2時間半の船旅の末、ようやく西ノ島の別府港に到着。ここから我々の島巡りが始まることになるのだ。期待を胸にタラップを渡り、隠岐への最初の一歩を踏み出した。


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