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まるで天国!白い砂の散歩道、エンジェルロード(香川県土庄町)

小豆島を代表する観光地、エンジェルロード


満潮時には海に沈んでいるけれど、干潮になると姿を現す景勝地
そんな時間限定の観光地が、全国各地にあります。今回紹介する、エンジェルロードはその中でも知名度、人気がともに高いスポットです。

エンジェルロードは、瀬戸内海に浮かぶ小豆島にあります。小豆島へは高松港(香川県)、岡山港(岡山県)、神戸港、姫路港(兵庫県)などから船でアクセスすることができます。

小豆島の西部、土庄町の数百メートル沖に余島という小島があり、小豆島とは砂州で繋がっています。満潮時には砂州は海面下に沈んでいるのですが、干潮時には姿を現し、余島まで歩いて渡れるようになるのです。この砂州がエンジェルロードであり、現在では小豆島を代表する観光地になっています。


エンジェルロードへの訪問は干潮の時間帯を選ぶべし!


エンジェルロード

エンジェルロードまたの名を天使の散歩道。その名のとおり、紺碧の海の中を伸びる白い砂の道は、非常に美しく、観る者に感動を与えます。

干潮の時間帯は一日二度ありますが、なるべく観光客が少ない時間帯を狙うのがおススメ。エンジェルロードの場合、干潮時刻の前後3時間に、砂州が現れるそうです。

写真は朝の7時50分の様子です。観光客はほぼおらず、ゆったりと落ち着いて散策することができます。


エンジェルロード

一方こちらは混雑時。15時30分の様子です。人気スポットであるため(またこの時はお盆休みであったため)、多くの観光客で賑わっています。朝の時間帯は静かですが、土産屋は開いていないことが多いので、観光地らしい雰囲気をお求めの方はこちらの方がおススメです。



エンジェルロード

余島から小豆島方面を振り返って撮影。余島は立入禁止となっているため、観光客はここで引き返すことになります。

ここに立って、寄せては返す波を見ているだけで癒されますね。ただ、あまり長く滞在すると、砂州が沈んでしまうのでご注意を。


各種情報

小豆島旅ナビ : 小豆島の観光情報はこちらから。

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| 香川県 | 21:52 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

男の島旅~隠岐編~ 【2-2】元日のポタリング

2016年1月1日(金)

海士町のんびりポタリングの旅

自転車で海岸を走る

9:10
観光案内所でママチャリを借り、中ノ島散策を開始。入り組んだ海岸線をなぞるように、スイスイと漕いでゆく。鏡のように静まり返った水面を横目に、キコキコキコキコ。ペダルを漕ぐ音以外は何も聞こえない、厳かなまでに静穏な、元旦らしい朝。

とりあえず、島の北海岸を時計回りに進んでみようか。

北分大橋

但馬屋からも見えた北分大橋を渡る。ここからは坂も増え、ペダルを踏む足にも力が入り…いや、あっという間に力尽き、自転車を押してノロノロと登る羽目に。運動不足は深刻である。

正面に見える山は、標高126メートルの角山。道は角山の山腹を小刻みにアップダウンを繰り返しながら進み、北海岸へと回り込む。


向かってくる船

ひぃひぃ…。標高は80m程になり、海を遥か眼下に見下ろすようになる。大した高さではないが、ママチャリとっては結構辛い。

真っ青な海と空をバックに、真っ白なボディの船体がゆっくりと島に近づいてきている。本土へ向かうフェリーだろう。その向こうには、まるで大陸のような風格すら漂う西ノ島が横たわっている。

この辺りから、道は宇受賀(うずか)集落に向けて、急激に下っていく。小刻みにブレーキを掛けながら慎重に。


宇受賀命神社

9:30
宇受賀命(うずかみこと)神社で初詣。この辺りの守護神として祀られている、由緒のある神社だ。田んぼの真ん中を突っ切る参道も塵一つなく、地元から愛されていることが分かる。

宇受賀からさらに東へ進むと、再び始まるアップダウン。
しんどい…。

隠岐潮風ファーム

丘陵地を走っていると、道路脇に牛を発見!!「隠岐潮風ファーム」という農場で、海士町における画期的な取組の1つだそうだ。島の建設業者が新規事業として始めたものであり、隠岐牛としてブランド化にも成功しているらしい。

小さな島では、純粋に建設業だけをやっているだけでは厳しいのだろう。生き残るために、幅広い分野を手掛ける―‭島人の逞しさが垣間見えた気がした。


明屋海岸

10:00
島のほぼ北東端にあたる明屋海岸に到着。こちらにある「屏風岩」という名の岩の形が面白いと、ちょっとした人気になっているスポットだ。海岸の遊歩道を進み、ベストなポジションから見ると…、ご覧のとおりハート形の穴が。

現在は、「ハート岩」とも呼ばれ、恋愛運が上がるだとか、パワースポットだとかもてはやされているが、昔から「女神がここでお産をした」という神話が伝えられているようだ。

さて、この先の進路を検討しなくてはならない。このまま海岸に沿って南下する場合、標高100mを超える山道に突入することになる。ママチャリではかなり厳しいだろうし、時間もあまりない。…というわけで、ここから内陸を突っ切り、まっすぐ菱浦港を目指すことにした。


隠岐神社

11:00
隠岐神社で今年2度目の参拝。ここは隠岐に流された後鳥羽天皇を祀るため、1939年に創建された比較的新しい神社。残念ながらこの日は閉まっていたが、後鳥羽院資料館もすぐ近くにある。

町に縁がある後鳥羽天皇に対する敬意からなのか、単に集落からのアクセスが良いからなのかは分からないが、地元民らしき参拝客がそれなりにいた。ただ、有名な寺社でよくあるような、参拝客でごった返し、賽銭箱の前で2時間待ちというような混雑とは無縁で、のんびりと参拝することができた。


県道を行く

参拝後は、島根県道海士島線を走って菱浦港を目指す。田畑、民家が点在する長閑な風景。そして海に突き当たる。ここから先は朝も通った道。港まではあと少しだ。



11:30
菱浦港「承久海道キンニャモニャセンター」に到着。自転車であったため、一周約90kmにも及ぶ中ノ島のすべてを観ることはできなかったが、十分に楽しむことはできた。観光客が殺到する“名所”があるわけではないが、素朴で、魅力あふれる島だと思った。

承久海道キンニャモニャセンターでのマッタリタイム

ないものはない

ないものはない」。
センターの建物内にもたくさん貼られている海士町のキーワード。「無くてもよい」「大事なことはすべてここにある」という二つの意味が込められているそうだ。なるほど…、納得。


元日の昼食

自転車で島を巡っていたのは2時間半程度であるが、結構疲れた。腹ペコだ。センターの2階に小上がりとコタツが完備されていたので、そちらで昼飯。案の定、食堂の類は休業中だったので、昼食は但馬屋の女将特製おにぎりと、売店で買ったインスタント味噌汁とコーラ。いやぁ、おにぎりを作っていただいて、本当に良かった!素朴なわかめおにぎりを大事に頬張った。

待合室のコタツ

のんびりと過ぎる元日の昼下がり。コタツの魔力に取りつかれ、ダラダラと惰眠を貪ってしまい、気づけばもうすぐ中ノ島を離れる時刻。一般的な“寝正月”とはちょっと違う気がするが、ある意味正しいお正月の過ごし方だろう。

怠けたいと悲鳴を上げる体を無理やり起こし、大きな荷物を抱え、我々は次なる島へと旅立つのであった。


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男の島旅~隠岐編~ 【2-1】2016年 初日の出

2016年1月1日(金)

2016年 初日の出

あけましておめでとうございます。

6:50
日本海の真っ只中、隠岐諸島海士町にて新たなる年を迎えた。こんな早朝から出かけてる目的はただ一つ。初日の出だ。

2009年から毎年欠かさず見に行っている初日の出。天気に恵まれなかった年が多かったが、今年はどうか。


早朝の入り江

宿から出ると、そこは静かな入り江。海は静かだが、ちょっと雲が多いか…?

ここは西向きの海岸なので、拓北君のスマートホンの地図を頼りに、事前に目を付けていた港を目指す。

なお、写真に写る、湾をショートカットする近代的な橋は北分大橋と言い、平成4年に架けられたらしい。


東向きの漁港

7:20
田畑に沿った道を2km程歩いて、お目当てに港に到着。新年早々、良い運動になった気がする。

ここは中ノ島の北海岸にある漁港。東側にも水平線が広がっており、日の出を見るにはおあつらえ向きの場所だ。あとは日の出が見られるかどうか…。上空は雲が立ち込めているが、水平線の辺りは晴れているか…?








初日の出?

7:30
日の出。
これは…、また微妙な……。ちょうど太陽が昇る位置を覆い隠すように雲が出てしまっている。周辺の空は鮮やかに輝いており、ご来光という雰囲気だが…。曇天の多い日本海側ということを考慮して、及第点をあげたいところではあるが、水平線から上がってくる姿は見れていないので、今年は「×」だろう…(何の評価だ!)。

なお、2009年から続く散々たる結果は下表のとおりだ。

場所 結果
2009 本栖湖(山梨県富士河口湖町) ○(晴天)
2010 西表島(沖縄県竹富町) ×(曇り)
2011 吉野公園(鹿児島県鹿児島市) ×(吹雪)
2012 塩屋崎(福島県いわき市) ×(薄曇り)
2013 屋久島(鹿児島県屋久島町) ○(晴天)
2014 吉野公園(鹿児島県鹿児島市) ×(曇り)
2015 納沙布岬(北海道根室市) ×(曇り)
2016 隠岐 中ノ島(島根県海士町) ×(薄曇り)

うーむ、順番で行けば、2017年の初日の出は見られそうだが…、果たして。なお、異彩を放つ2011年の鹿児島での吹雪は、旅の続行自体が危ぶまれるような、悲惨な状況であった。


人の優しさが身にしみる隠岐の元旦

早朝の入り江

さて、例年よりはマシなのだからと、自分を慰めつつ宿に戻る。空はスカッと晴れており、初日の出が見られなかったのが嘘のようだ。

宿の前の入り江はとても穏やかで、今年初の陽光を浴びて綺麗に輝いている。初日の出は見られなかったものの、新年早々こんなに美しい景色を見られたのだから、今年は良いことがありそうだ。


元旦の朝食

8:05

但馬屋にて、2016年最初の朝食。本日も地産地消な食事。但馬屋は養鶏まで手掛けており、写真には写っていないが、新鮮な生卵まであった。

また、岩海苔と餅が入ったシンプルな雑煮も登場。帰宅後調べたところ、これが隠岐流のお雑煮だそう。ご当地の雑煮をいただけるなんて、年末年始に旅をしている者にとっては喜ばしい限り。最近では、元旦から営業している店を探すことすらままならず、ファミレスやコンビニでお茶を濁すことが多かったので尚更だ。朝から残さず、モリモリいただいた。


「お昼は大丈夫?おにぎりでも作ろうか?」朝食が終わったばかりだが、女将さんが早くもお昼ご飯の心配をしてくれる。聞くと、元旦から営業している食堂は無さそうであったので、お言葉に甘えることにした。
ありがたい…!!

8:30
昨日約束した時刻に、Aさんが車で迎えに来てくれる。元旦から……、本当にありがたい!!年始早々感謝しっぱなしだ。


承久海道キンニャモニャセンター

菱浦港に建つ「承久海道キンニャモニャセンター」に到着。こちらも西ノ島の別府港同様、船やバスのターミナルだけでなく、観光協会、漁協の直売店、食堂などが入った複合施設だ。

この後、島前から島後へ向かう船がやってくるのは13:20。中ノ島を満喫できるのは、あと4時間余りだ。レンタサイクルで島内を散策することにした。せっかくの正月だ。せかせかせず、のんびりと旅をするのも良いだろう。


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茅葺の宿場町でいただく個性派!高遠そば(三澤屋@福島県下郷町)

茅葺屋根の宿場町、大内宿で高遠そばを味わう

福島県会津地方を代表する観光地、大内宿
江戸時代に、会津若松と栃木県を結ぶ会津西街道沿いに開かれた宿場町で、現在も茅葺屋根の街並みが残されています。そんな大内宿の名物料理が、今回紹介する高遠そば

さて、この高遠そば、元々は蕎麦どころである信州から持ち込まれました。信濃国高遠藩の藩主であった保科正之が会津藩に移り住んだ際、会津地方に広めたとされています。保科氏によって広められた蕎麦は、彼が初めて藩主になった「高遠」藩から名を取り、「高遠そば」と呼ばれるようになりました。

三澤屋

大内宿には、高遠そばの幟を掲げる店が多くありますが、中でも人気が高いのが、三澤屋。昼時ともなると、待たないと食べられないことが往々にしてあるそうです。

建物は大内宿特有の茅葺屋根の伝統的家屋。魅力的なのは外観だけではありません。各テーブルが囲炉裏になっており、囲炉裏を囲んで食事をすることができるのです。


個性的過ぎるそば、高遠そばは長ネギを使って食べる!

高遠そば

こちらが高遠そば。会津地方に広く伝わる高遠そばの中でも、大内宿のものは一味違います。その最大の特徴は、箸の代わりに長葱を使って食べるということ!!

元々は徳川将軍への献上品であった高遠そば。「切る」ことは縁起が悪いため、葱を切らずにそのまま盛り付けたのが始まりなのだそう。

そばに盛られた鰹節、大根おろしもまた、高遠そばの特徴となっています。

高遠そば

葱が箸代わりなので、食べるのに一苦労。私は葱をかじり、スプーン状にしてから掬い上げるようにしていただきました。

そばは冷たいつゆの中でシャキッとしまっており、美味。大根おろしがより清涼感をアップさせます。箸としての役目を果たす葱は、当然薬味としても活躍します。豪快にバリバリと齧りましょう。


こづゆ

三澤屋では、会津の郷土料理である「こづゆ」もいただくことができます。こちらも是非試しておきたい逸品。量はそれほどないので、そばのお供に如何でしょか。


大内宿の街並

会津の山奥の宿場町に伝わる、奇想天外な食べ方をする名物そば。茅葺の家並みと共に、末永く残されて欲しいですね。

各種情報

三澤屋公式ホームページ : 三澤屋の公式ホームページ
大内宿観光協会 :大内宿について調べるならこちら!!
食べログ : 店舗情報、口コミはこちらからチェック!!

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男の島旅~隠岐編~ 【1-3】キンニャモニャで終わる2015年

2015年12月31日(木)

西ノ島の史跡を巡る

国賀海岸観光を終え、観光案内所でいただいたパンフレットを眺めながら次なる目的地をリサーチする。すると、国賀海岸を一望する展望台という気になるスポットを発見。ここから車で5分程度というところか。

急行!!

赤尾展望台より
(画像にカーソルを合わせると、ズームの写真になります)

15:10
赤尾展望台到着。直線距離300mの高台から国賀海岸を俯瞰する。

複雑に点在する岩、岩、岩。綺麗に縞模様になった地層。テーブルマウンテンのように平らな丘。見れば見るほどに面白い地形だ。日本に8ヶ所しかない、世界ジオパークに認定されているだけのことはある。

この展望台の存在は全く知らなかったが、なかなかの穴場だ。土地の情報は、やはり現地で入手したパンフレットが一番詳しいと思う。


由良比女神社

15:30
由良比女神社。隠岐国の一宮で、漁業・海上の守護神として信仰されている神社だ。昔々、由良比女命が海を渡る際、海に浸した由良比女命の手をイカが引っ張ったため、そのお詫びとして毎年由良の浜にイカが押し寄せるようになったのだと伝えられている。

由良比女神社

社の周りの木々には、イカの飾りが沢山吊るされている。神社の由来を知らなければ、シュールとも思える光景だ。

イカ寄せ浜

そして、ここが、そのイカが押し寄せるようになった浜、その名も「イカ寄せ浜」。イカを拾っている姿を描いたボード(何故かサザエさんタッチ)が、海に設置されており、こちらもなかなかシュール。

なお、「イカ寄せ浜」は伝承の中だけのお話というわけではなく、実際に冬期は湾の奥までイカが泳いできて、時には打ち上げられることもあるのだとか。潮汐、産卵等、原因に関しては諸説あるが、はっきりとは分かっていないようだ。


そろそろ、次の島へ行く時間が近づいてきた。レンタカーを返し、港周辺を散策することにしよう。



黒木御所跡

16:10
レンタカーを返却し、徒歩で散策し始めた直後にまさかの雨。余程日頃の行いが悪いのか…?

こちらは黒木御所跡。隠岐に流された後醍醐天皇が、1年間過ごした場所だ。「黒木」というのは、皮を削っていない木材を意味する。皮を削らない、つまり木材を加工せず、急遽造られた粗末な御所であったようだ。

流罪…。
我々は2時間半寝ているだけで、隠岐に到着した。しかし、当時の舟で島流しというのは、もはや死刑宣告に等しい程、危険な船旅だったに違いない。


酒を購入

16:20
港へ戻る途中、営業している酒屋を発見。しめしめ、今宵のお供はこちらで手に入れよう。…ということで、吸い寄せられるように入店。

隠岐酒造の隠岐誉(ワンカップ)を購入した。ついでに、ビールとおつまみも…。


そんなこんなで所用を済ませ、出航の30分前にフェリーターミナルに到着。待合室は畳敷きの小上がりになっており、居心地が非常に良い。先ほど買ってきたビールと小魚で、一足早いプチ宴会。旅先で、しかも日が沈まぬうちに飲む酒は、やはり格別だ。


年越しの舞台、中ノ島へ

島前内航船いそかぜ

こちらが島前内航船いそかぜ」。本土と島前、島後を結ぶ隠岐汽船とは別に、島前の3島(西ノ島、中ノ島、知夫里島)を行き来する短距離航路だ。島から島へは時間にして10分前後、金額にして300円(均一料金)で渡ることができる。しかも、結構な本数が運行されている(今回は年末年始ダイヤなので、少なめ)。それだけ島前は島同士の結びつきが強く、往来が頻繁にあるということだろう。

しかし、島前内航船の時刻表はとても分かりにくい。運行している隠岐観光(株)のサイトには時刻表が掲載されておらず、何故か島前各町村のサイトを見なくてはならない。ダイヤも時期によって異なるので、利用する方は事前にチェックしておくことが重要だ。

島前内航船いそかぜ

17:15
今夜の宿がある中ノ島へと向けて出港。乗客のほとんどは地元民らしき人々。意外と混雑している(写真は、大勢が乗り込んでくる前に撮影したので、ガラガラだが…)。何と言うか、路線バスのようなローカルな雰囲気だ。

別府港を出た船は、ブィーンと一気に加速し、静かな湾を滑るように進んでゆく。隠岐汽船のフェリーを優雅に泳ぐクジラに例えるならば、こちらはさながらトビウオのよう。

17:23
乗船時間僅か8分で、中ノ島海士町)の菱浦港に到着した。





今夜の宿は但馬屋。港からは離れているので、観光協会の方が迎えに来てくれるという。船から降り、キョロキョロしていると、観光協会の方らしき青年が。


青年「但馬屋にお泊りの代官さんですか?」
私「はい、代官です。お世話になります。あの…もしかして…観光協会のAさんですか?」
青年「あ…はい、そうですが…。」

何故、私が初対面の青年、Aさんの名前を知っていたのか。実は拓北君、私とAさんには共通の知人がいる。それを知ったのは、旅立つ直前であった。年末年始に隠岐に行くという話をしていたところ、友人のガッツ君(ベトナム旅行に一緒に行った友人)から思わぬ一言が。

隠岐の海士町というところに、俺の高校時代の友達がいるよ!

海士町は先進的なまちづくりで知られており、離島でありながら多くの若者が移住し、積極的に働いている。なんと島の人口2,400人のうち、約1割が移住者なのだそうだ。Aさんもそのうちの一人だ。

Aさんに関する情報を事前に詳しく聞いていたわけではないのだが、自分と同じくらいの年齢で…、あとは雰囲気でピンと来たのだ。世の中狭いものである。




「ガッツは元気にしてますか?」
共通の友人の話題で盛り上がりつつ、Aさんの運転で、夕闇の中ノ島の道を進む。
何となく聞いてみた。
「観光協会は、今日までお仕事なんですか?」
すると、「いえ、もうお正月休みなんですが、交代で宿直しているんです。僕はこちらで正月を過ごすので、今日と明日は僕の担当なんです。」

そんなAさんの答えを聞いてハッとした。正直なところ、正月に呑気に旅をする変わり者など、世の中にそれ程多くはいないだろう。「お正月なので…」と、来訪者を受け入れる体制が整っていなくても全く問題ないと思うし、それが普通だ。しかし、ここ海士町は優しく門戸を開いていてくれたのだ。その懐の深さに感激すると同時に、「正月に旅をしても歓迎されていない」と勝手に卑屈になっていた自分を恥じた。

明日の昼過ぎまでの短い時間だが、海士町では気持ちの良い時間を過ごせそうだな…。

10分程で但馬屋に到着。
「では、また明日の朝8時半に」と残してAさんは去って行った。

「良いお年を!」


地産地消の食事、女将さんによる踊り、但馬屋は素晴らしい宿!

但馬屋の夕食

さて、結論から言おう。但馬屋は素晴らしい宿だった

事前に情報を仕入れていたとおり、食材は地元のものばかり。魚介類は、ご主人が宿の目の前の入り江で今朝採ってきたもの。野菜は家の畑で育てている。サザエ、アワビ、イカ…どれもこれもピチピチ!!そして買ってきた隠岐誉をチビリ。

うーむ、至福の時。


キンニャモニャ

この宿はこれだけでは終わらない。女将さんが海士町に伝わる民謡、「キンニャモニャ」を披露してくれるのだ。高らかな声で歌い、しゃもじを持って踊る姿にしばし目を奪われる。三味線を弾くお兄さんとの息もピッタリだ。

キンニャモニャは海士町では老若男女が歌って踊れる民謡。年に一度のキンニャモニャ祭りでは1,000人規模の踊りも披露されるそうだ。島の人口が2,300人であることを考えると、物凄い規模であることが分かる。ちなみに「キンニャモニャ」という不思議な響きの名前の由来を尋ねてみると、「ハッキリ分かっていない」とのこと。

キンニャモニャを楽しんだ後は、女将さんとの会話を楽しみながらノンビリと飲む。マッタリと過ぎる大晦日の夜。この感じが良い。

年越しまで起きていることもなく、眠くなってきたので部屋に戻り、布団の中へ。明日は早起きして初日の出を見に行くのだ。こうして、2015年は静かに終わりを告げた。


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男の島旅~隠岐編~ 【1-2】最果ての絶景

2015年12月31日(木)

まずは隠岐名物、さざえカレーを食らう

隠岐地図

12:05
隠岐の旅、最初の島となる西ノ島に到着。島前の中では、面積、人口共に最大の島だ。とは言っても、人口は3,000人足らず(2016年現在)。港の前も長閑なものだ。

夏は観光客で賑わうのかもしれない。冬は、高速船や観光船が運休、さらには島後行きの飛行機も減便となり、正にオフシーズンとなってしまう。それはそれで静かな隠岐を楽しめるというものだ。

別府港

島の玄関口だけあって、港は立派。ターミナルも、新しいだけでなく、木がふんだんに使われており、温もりを感じる造りになっている。フェリー乗り場だけでなく、観光船乗り場、バス乗り場、観光案内所も兼ねており、文字通り島のターミナルなのだ。

まずは観光案内所でパンフレットをいただきつつ、昼食の店について聞き取り調査。大晦日なので、ほとんどの食堂が店じまいしている恐れもあったのだが、どうやら、ターミナルの近くに「営業しているかもしれない」店があるのだそうだ。


軽食喫茶 ながと

それがこちら。港の目と鼻の先にある「軽食喫茶ながと」。外観から察するに、電器屋も兼ねているのかな…?その辺りがいかにも離島らしい。

そんなことより、入口に正月飾りのミカンが付けられており、何となく店じまいムードが漂うが、大丈夫か…?


サザエカレー

大丈夫だった!!しかも、隠岐名物のサザエカレーをいただけるとは!!

サザエカレーとは、隠岐で近年売り出し中のご当地グルメ。隠岐諸島では肉は貴重だが、サザエは豊富に採れるため、カレーにサザエを入れるのがポピュラーらしい。近年各地で増産されている「作り出されたグルメ」ではなく、島の根付いた食文化から生まれたグルメなのである。

素朴な味のカレーの中に、コリッとした食感のサザエが入っており、美味であった。


通天橋とか摩天崖とか馬とか・・・、国賀海岸は絶景の連続

レンタカー

小さな島と言えども、歩いて回るには大きいし、時間も限られている。…というわけで、移動はレンタカーで。これまた港のすぐ近くにある「くにがレンタカー」で軽自動車を借りる。2人だし、長距離を移動するわけでもないので、軽で十分だろう。


さて、まずは西ノ島、いや隠岐を代表する観光地、国賀海岸に行ってみよう。島を東西に貫く国道485号線を通って、西海岸へと向かう。離島の道と言うと、狭かったり、急勾配だったりするイメージがあるが、ここの国道はよく整備された2車線路だ。そんな快適な国道から逸れ、海岸へと向かう細道を進んでいくと…。




馬登場

馬だ!!!!
ウネウネと曲がりくねる山道に突如として現れた馬。車と鉢合わせたことなどお構いなしで、堂々と闊歩している。

この辺りでは牛馬が放牧されており、そこかしこで彼らと遭遇することがあるそうだ。雄大な国賀海岸周辺の丘と馬のショットがしばしば観光ポスターに使われているように、隠岐を象徴する景観と言っても過言ではないだろう。地形のダイナミズムとノンビリとした馬、そしてどこか寂寥感漂う雰囲気は、“離島らしさ”、そして“隠岐らしさ”を感じる風景だ。何とも表現しがたいが…良い…!!


国賀海岸を徘徊

13:15
国賀海岸を散歩する。凄まじい高さの断崖と、荒涼とした大地が最果て感を演出する。ここは正に日本の最果てと言っても過言ではない。この海の先にある日本の領土は、遥か150km先にある竹島のみ。その先は朝鮮半島だ。


通天橋を見下ろす

国賀海岸を代表する見どころ、通天橋。夏場の観光シーズンは、遊覧船に乗り、海からこの奇勝を見ることができるそうだ。

摩天崖を望む

そして国賀海岸のクライマックスはこちら、摩天崖だ。高さ250mの大断崖は、圧巻。

国賀海岸については、紹介記事に詳しく記載したので、参照いただきたい。


漂着物

波打ち際にはハングル文字の漂着物が。ゴミが届くほど、隣国から近い距離だということを実感する。沖縄の八重山諸島の海岸では、中国語が書かれたボトルを目にしたが、やはり異国の漂着物を見るということは新鮮だ。


観光客は皆無だったが、その分景色を独占し、色々と感慨にふけりながら、国賀海岸を堪能することができた。オフシーズンの観光地も良いものだねぇ。


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